比較発想法の応用
比較発想法の応用事例
比較価値分析 VAC
(VAを身近なものとするための簡略化VA手法)
VAC:Value Analysis Comparison
1. VACの由来
- 本来 価値分析(以下VAという)とは、定義した機能を評価して、その価値を定めるという機能的研究を、システマティックに行う手法である。
- そのため部門内の人達だけではなく、他部門の人達も含めたチームを編成するなどして、幅広く組織立って行う必要があった。
- 一方、個人の日常の仕事のなかでVA活動を取り入れようとした場合、「VAの精神とか理屈は理解できるが、その展開のためには時間と労力を必要とし、つい面倒だと思ってしまう。」といった声も聞かれた。
- そういった面を改善するため、VAの展開方法を簡略化して、出来るだけ手軽に取り組めるようにまとめてみた。
- この方法を一般のVAと区別するため、比較価値分析(以下VACという)と称することにした。
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2. VACの特長
- 問題(改善テーマ)の認識が明確に行えるようにした。
- ゴードンのシネクティクスに於ける問題認識の手法を取り入れ、問題の認識(定義)が明確に行えるよう改善した。

与えられた問題(PAG)から把握された問題(PAU)に置換する。-
- 比較による発想方法を取り入れた。
- 従来から個人の頭の中で展開されている比較による思考過程をそのまま活用することにした。

比較発想法によってアイデアを出す。-
- 機能の評価方法を簡略化した。
- 基本機能の最低コストまでは追求せず、機能を比較評価することで簡略化することにした。

比較評価法によって評価する。
3. VACのステップの説明
- 第1ステップ「問題を認識する」
- 現在ある物をコストダウンしようとするとき、大抵の場合はその物の形とか、材料、製造方法などを変えることが多い。
- しかし我々の身の回りには、そういうアプローチよりも観点を変えてみれば同じ働きをする別の物にすることができるものが多いはずである。
- 例えば、自動車のフロントガラスのワイパーは、PAGが「ワイパーの改良」であるが、「水膜の厚みを一定に保つ方法」がPAUに相当する。
- PAGをテーマにアイデアを展開するよりも、PAUをテーマにした方がアイデアを展開しやすく、また多くのアイデアが出ることにもなる。
- PAUは、その物の本質を表しており、VAでの「機能」に相当する。
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- 第2ステップ「アイデアを出す」
- 私共は、よく「AはBに比べて、○○の点で優れている」などと、頭の中で「比較」をしながら考えていることが多い。
- そのような思考過程をそのまま活用したのが「比較発想法」である。
- 比較による発想のきっかけは「今まである物が高いから何とかしたい」とか「他社の製品よりも良いものを考えたい」とかいったことをもとに始めることとなり、それが比較の対象になる。 そのときの思考の中心になるのが、第1ステップで明確になったPAUであり、PAUをもとに数多く思索し、比較しながら発想しアイデアを出すことである。
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- 第3ステップ「価値評価を行う」
- 機能については、機能項目(外観、量産性、加工性、入手性、サービス性、信頼性、……など)に3段階による点数評価(良好:3、普通:2、悪い:1)を与え、その合計の比率を算出する。
- コストについては見積もって、その比率を算出する。
- 最後に価値(V)については、機能比とコスト比の比率を算出して評価する。
- (計算例を下表に示す。)

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- (↓ VAC提案シートの例)



